医療事務として働きたい、働く予定という人も多いでしょう。
医療事務はやりがいのある仕事ですが、専門性も高い仕事です。
仕事中には専門用語も飛び交うので、働く前にいくつか知っておくと楽になります。
そこでここでは医療事務の用語について紹介していきます!
医療事務の用語一覧:必ず知っておきたい!

医療事務に限らず医療職というのは専門用語が多いです。
初めて職場に入るとそれらの用語がちんぷんかんぷんで仕事にならないということも多いです。
そのためまずは医療事務の用語一覧で、必ず知っておきたいものを紹介していきます。
・医事課
まず医療事務と一言で言っても様々な仕事があります。
ただ一般的なイメージとして挙げられるのが医事課です。
医事課は会計受付も兼ねていることが多く、医療機関の一番最初の窓口になります。
会計計算はもちろんのこと、患者に対して対応をする必要もあり臨機応変な対応が求められます。
そして会計も間違えのないように正確に行う必要があります。
・エンボス
病院に行くと診察券が発行されますよね。
こちらは院内ではエンボスと呼ばれることが多く、エンボスの発行も医療事務の大切な仕事です。
このエンボスを作る装置のことをエンボッサーと呼び、これらを作るのも医療事務の仕事です。
・カルテ(電カル)
カルテは聞いたことがあるでしょう。
患者の情報について医師などが書き込む資料であり、カルテの発行や管理を医療事務は行います。
近年ではカルテが電子管理された電カルの使用も増えています。
会計処理を行うために医療事務もこれらカルテを読む機会は多いです。
・後発医薬品(ジェネリック)
特許の切れた薬に対して他の医療メーカーが薬を作るものを後発医薬品と呼びます。
こちらはジェネリックの方が一般的かもしれません。
ジェネリックは同様の効き目で値段も安いので医師が処方したり、患者が希望することも多いです。
・公費負担医療
診療にするにあたっていろんな診療があります。
特に知っておきたいのが公費負担医療です。
こちらは生活保護であったり公害被害に対しての診療治療であり、患者の負担は0になります。
これらが申請された場合には特別な処理をする必要があるのでまずは用語だけでも覚えておきましょう。
・差額ベッド代
基本的な入院費に比べて、個室などを要求する場合、差額ベッド代として利用料が加算されます。
オプションであり、これらの計算を医療事務は行います。
・受給者証
患者によっては高額医療費受給者証や限度額認定証などといった書類が申請されることがあります。
これらを利用することで患者は自己負担が少なく医療を受けることができます。
医療事務もこれらが申請されたら速やかに申請処理を行う必要があります。
・診療報酬点数表
診療報酬に関しては医療機関で決めることはできず法律で定められています。
それらの点数に関しては点数表として毎年発行されるので医療事務ではそれを見ることは多くなっています。
・レセプト
医療事務の中でも特に関わりのある言葉がレセプトです。
レセプトは保険者に対して正規の医療費を請求することを言います。
通常、私たちは3割負担での支払いになっていますよね。
しかし医療機関は保険証を発行している保険者に対して正規の医療費の支払いを請求できます。
それがレセプトです。
このレセプトは専用のパソコンを使って行われることが多いですが、それを『レセコン』と呼び、医療事務にはなくてはならないアイテムです。
このレセプトがを間違えた場合、保険者から差し戻されることを『返戻』と言います。
レセプトは医療機関の収益にも大きく関係するので正確に行う必要があります。
・労災
労災自体の言葉は聞いたことがあるかもしれません。
ただこれも一言で労災と言っても様々な種類があり、申請方法も異なります。
医療事務はそれら労災に対しても適切に対応する必要があります。
医療事務の用語一覧:できたら知っておきたい

・再審査請求
診療報酬請求やレセプト請求をする際、審査が入り減点がされることがあります。
この内容に医療機関側が不服がある場合には再審査請求として審査委員会に再審査の請求を求めることができます。
・縦覧点検
こちらは当月分のレセプトと過去分のレセプトを照らし合わせて確認することを指します。
縦覧点検という言葉がありますが、実際にはそのような言葉を知らずに作業を行なっていることも多いです。
レセプトは重要な請求のため、職場によってダブルチェックなどが義務付けられていることが多いです。
・意見書
患者が公的補助などを受けたい場合には主治医の意見書を必要なことが多いです。
その場合、意見書を発行して書いてもらうように準備をする必要があります。
・リビングウィル
意思疎通ができなくなる前に今後の治療方針を選択希望する文書です。
こちらはただ文書に残すだけでなく、必要な手続きを取ることで効力のある文書として残すことができます。
医療事務の用語一覧のまとめ
医療事務の用語についてまとめました。
これらはあくまでも最低限知っておきたい用語であり、実際の現場ではさらに多くの用語が飛び交います。
最初はわからないかもしれませんが、これらは慣れてくれば理解できます。
その上でしっかりと医療事務の仕事に務めるようにしてくださいね。