医療事務の仕事は多岐に渡ります。
しかし、その中でも大切なのが保険証の取り扱いですよね。
医療事務と保険証は密接な関係ですが、保険証の確認の仕方はどうなっているのでしょうか?
この記事では、医療事務での保険証の確認の仕方について解説していきます!
医療事務での保険証の確認の仕方
私たち国民は全員が保険証を持っています。
こちらを病院に提出することで、3割負担から0割までで医療を受けることができるので、安心して医療を受けることができます。
ただそれは医療事務がしっかりと保険証を取り扱ってくれているからです。
医療事務での保険証の確認の仕方としては以下の手順があります。
①保険証を預かる
まず大切なのが保険証を預かることです。
この際に、患者が保険証を忘れている場合は、一時的に10割負担で医療費が発生することを伝えましょう。
その後、保険証を提出することで、通常の保険診療との差額は返還されます。
これらの説明をしないと、トラブルの元になるので大切です。
②レセコンに登録
医療事務での保険証の確認業務としてレセコン登録があります。
レセコンとは医療会計やレセプト請求の際に使われるパソコンです。
レセプトとは医療機関が保険者に対して正規の医療費を請求することです。
それらは病院の収益にも大きく影響するので医療事務の大切な仕事になります。
レセコンには氏名、性別、保険者番号、有効期限などといった保険者情報を入力していきます。
この情報に齟齬があると、レセプト請求をした際に間違いが指摘される可能性があります。
なので病院によってはレセコン登録の際にダブルチェックを義務付けているなどのところもあります。
これらは病院によって運用が変わっています。
③カルテ作成
大抵の場合はこの入力をした際にカルテも発行されるようになります。
電子カルテか紙のカルテかによって運用は変わってくるのですが、カルテにも間違いがあると大変ですので、正確に作る必要があります。
再診の場合にはレセコンに情報が残っているので、すぐに検索ができます。
ただ月変わりには保険証の照会が必要になり、保険証とレセコンの内容に違いがあるかを確認する必要があります。
こちらでもし変更がある場合には、再度情報を更新するようにしましょう。
このように医療事務の確認の仕方には順序があります。
医療事務として基本的な仕事にはなりますが、どれも大切な仕事です。
だからこそ正確に行うようにしてくださいね。
保険証はマイナ保険証に変わります!
このように医療事務では保険証の確認がありますが、実はこれも今年いっぱいになっています。
現行の保険証は2024年12月2日までとなっており、それ以降はマイナンバーカーと一体化となったマイナ保険証を使う必要があります。
マイナ保険証はオンライン認証など様々なメリットがあります。
そして個人情報と紐づいているため、上記のような確認作業を一瞬で終わらせることができます。
これによって医療事務の負担が減るだけでなく、業務が効率化されて待ち時間も短くなります。
マイナ保険証ですが、それ以外にも以下のようなメリットがあります。
診療情報の確認
マイナ保険証には他院を含めて診療情報が全て記録されます。
なのでそれらを医療機関で確認ができるので、過去の治療的を参考にして安全な医療を提供することができます。
またこの診療情報の個人情報なので提供に同意をしないことももちろんできます。
その場合、医療機関では他院の診療情報は閲覧することはできなくなります。
ですが、これらは問診でどうせ話すことです。
そして素人が口頭で話すよりはプロが診療情報を見た方が確実です。
なので特別な理由がない限りは診療情報の提供には同意しましょう。
医療費控除の簡略化
病院にかかることが多いと医療費も多くなってしまいます。
そのような人の場合、確定申告で医療費控除をすることができます。
ただ確定申告ですが、診察費や薬代など、医療費を記載していくのはかなりめんどくさいです。
それも医療費控除の申請もマイナ保険証でしたら一発ですることができます。
マイナ保険証を使えば医療費の記録は全て残っています。
なのでe-taxでマイナ保険証を読み込めば、それらの情報が一括で入力されます。
そしてそのまま税務署に送れるので、いちいち混雑している税務署に行く必要もありません。
転職をしても使い続けられる
転職や退職をしたら保険証は返却する必要がありますよね。
その場合、新たに保険証がもらえるまで保険証を持っていないこともあり心配です。
ですがマイナ保険証でしたら転職や退職をしても使い続けることができます。
社会保険なら総務が引き継ぎを行ってくれますし、国民健康保険でしたら役所で申請をするだけです。
このようにマイナ保険証は使う側にとってもメリットは大きいです。
医療事務での保険証の確認の仕方のまとめ
医療事務での保険証の確認の仕方には手順があります。
これらは医療事務として基本的な業務ですが、一番大切な業務です。
レセプト請求などでは情報が正確でないと請求もうまくできません。
また、マイナ保険証を使えばそれらの手間は無くなります。
マイナ保険証はメリットも大きいので、ぜひ使うようにしてくださいね。